創業者・八木清三 誕生

創業者・八木清三やぎせいぞう、八木清助の三男として兵庫県龍野市（現・たつの市）に生まれる。尋常高等小学校を卒業後、大阪・船場の綿布商「安田商店」の丁稚となり、二十五歳まで奉公。


創業者・八木清三の父、八木清助 像

二代目・岡本直一 誕生

二代目・岡本直一おかもとなおいち（通称名・順弘よしひろ）、八木清三の甥として兵庫県姫路市四郷町本郷に生まれる。

朝鮮動乱で日本の産業界は息を吹き返した。

綿製品配給統制撤廃（4月）、公定価格廃止（7月）に伴い、二代目は大阪タオル卸組合を離れ、船場の金鳳会館で事業再開。個人商店として「八木清商店」を復興する。
当時は二坪のスペースを借りて仕事を始めたと聞く。
その後、兵庫県姫路市に疎開してそのまま居を移していた初代を大阪へ呼び寄せた。また、時期未定ながら「合名会社 八木清商店」となる。


合名会社時代の社名が入ったタオル。㋝は屋号（昭和20年代後半）


合名会社八木清商店の半纏。㋝は屋号（昭和30年代前半）


唐物町にお店があった頃の丁稚さんたち（昭和30年代）


八木清三（昭和30年頃）

4月に資本金500万円で「株式会社 八木清商店」となる。

晒生地、タオルだけではなく、ガーゼ寝巻や一般家庭向けの寝巻浴衣なども扱いだす。


右　新築移転記念品の算盤（昭和40年頃）
左　六疋続きの晒生地から一反ずつの巻物（反巻）を作っていく時に使っていた板


天橋立へ社員旅行。左から三番目が直一（昭和40年代）

東京オリンピックで好景気となり、旅行がブームとなる。

資本金1,000万円に増資。

この頃、旅館や都市ホテルなどの宿泊者向け浴衣の販売を開始する。

三代目・岡本司が入社。

4月 資本金3,000万円に増資。

6月 創業者であり初代社長・八木清三が会長に、二代目・岡本直一が社長に就任。

10月 東京事業所開設。

二代目の急逝に伴い、三代目・岡本司が社長に就任。

創業者・八木清三、91歳の天寿を全うする。

6月 「株式会社八木清商店」を「株式会社ヤギセイ」に社名変更。

岡本直一直筆による社訓